花粉のAmino酸に関する研究 : I南瓜花粉に於けるAmino Acidsの分布について
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概要
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南瓜花糧をhomogenizerで磨細してethanolで抽出しその水溶区分について遊離amino酸を, 又上記残渣を6NHCLと共に封管内で分解し大部分の塩酸を駆逐し中和を経てその水溶区分について結合amino酸を濾紙Chromatographyで検定した。<BR>その結果南瓜花粉の遊離amino酸としてはalanineが最も多くserine, histidineはこれに次ぐことが判つた。又glycine, valine, leucine, isoleucine, cystine aspartic acid, asparagineも少量存在し結局10種のamino酸及amideを検出した。次に結合amino酸としてはphenylalanine, lysine, arginine, methionine homocystineが挙げられる。glycine, isoleucine, cystine, aspartic acidの状態は遊離amino酸の場合と同様である。これ等の結果は更に水解物が新鮮物よりもvaline, leucineが比較的多く, arginine, histidineが少いことを示した。Proline, threonine, tyrosine, oxyproline, glutamic acid, glutamine, asparagineは水解物に見当らない。Tryptophaneはmapsに現われなかつたし又glyoxylic acidやvanillinによる呈色法でも確認は困難であつた。