屋久島に於ける山羊在来種の体型に関する生物統計学的研究
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概要
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(1) 鹿児島県熊毛郡下屋久村(屋久島)に飼養されている2才以上の山羊在来種牝134頭について,体尺測定を行つた。10部位につき,夫々の平均値,標準偏差及び変異係数を算出し,変異曲線の性質を明らかにして,更に,体高と他の諸部位との相関係数,回帰率及び回帰方程式を求めて正常体型を決定した。(2) 正常体型に適合する個体は23頭で総頭数の17.2%であつた。(3) 乳用山羊との品種的差異を統計学的に比較する為還元種族類似係数及び各部位に於ての型差を求めた。還元種族類似係数は30.31±0.025で,平均型差は1054.39であつた。終りに,校閲の労をとられた鹿児島大学農学部教授岡本正幹博士に厚く御礼申上げ,体型の測定に御協力頂いた官民各位殊に神山中学校長斎藤邦彦先生,同校教官浦辺厚先生に厚く御礼申上げる。
- 社団法人 日本畜産学会の論文