ゲルベル乳脂検定用アミルアルコールについて
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概要
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°(1) 市販アミルアルコール10点につき調査した結果,其の品質は極めて区々である事を知つた。(2) 沸点129°〜132°Cで蒸溜した溜分は原液に比し純度は向上するが容積は原容の50〜80%に止る。(3) 蒸溜したアミルアルコール中良質のもの2点を戰前の最純品を対照にレーゼゴットリーブ法を標準に用いて市乳につき脂肪定量を行い良く標準と一致する事を知つた。(4) 市販アミルアルコールをゲルベル法に使用する時は129〜132°Cにて再溜し主溜分につき規格試験を行い一級規格以上に合格したもののみを採用する事が必要である。終りに臨み本報告の発表に当り御校閲を頂いた東大農学部津郷助教授を始め援助を賜つた守尾盛秀,藤井肇の両氏並びに実験に協力せられた篠崎妙子,阿部恒夫の諸氏に厚く御礼申し上げる。
- 社団法人 日本畜産学会の論文