近紫外線反射フィルムマルチを利用した幼木茶園におけるチャノキイロアザミウマの被害軽減
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概要
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チャの吸汁性害虫として重要なチャノキイロアザミウマの幼木茶園における被害を軽減するため,近紫外線反射フィルムをマルチした茶園で本種の虫数と被害程度を調査した。<BR>アザミウマによる被害程度を0〜4の5段階に分類して求めた各段階の被害葉の比率では,マルチ区で被害程度3以上の高い被害程度の葉は無処理区よりも少なく,被害指数もマルチ区で有意に低かった。<BR>また秋に伸長した枝に寄生するアザミウマの寄生数も,マルチ区で有意に低くなった。一方,チャの生長では夏季に調査した枝の長さがマルチ区で有意に短いものの,秋季に測定した樹高には有意差が無かった。<BR>以上から幼木茶園への近紫外線反射フィルムのマルチによるチャノキイロアザミウマの被害軽減の可能性が示された。
- 日本茶業技術協会の論文
著者
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望月 雅俊
農林水産省野菜・茶業試験場:(現)独立行政法人農業環境技術研究所
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本間 健平
農林水産省野菜・茶業試験場
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本間 健平
農林水産省 野菜・茶業試験場
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望月 雅俊
農林水産省 野菜・茶業試験場
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