東京都における緑茶用品種の成分特性
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概要
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緑茶用品種12種について,一,二番茶期の茶芽の芽長,葉数,全窒素,アミノ酸,カフェイン,タンニン,可溶分を測定し,各成分含量の品種間差異を葉数の増加の影響を除いて分散分析を行い検討した。<BR>1 全窒素,アミノ酸については,一番茶期ではやぶきたの含量が多く,やまかい,とよか,するがわせ,やまなみなどがこれに次ぎ,かなやみどりの含量は少なかった。ご番茶期ではやまなみが最も多く,やぶぎたは一番茶期に比べて含量の低下度が大ぎかった。<BR>2 カフェイン,タンニンについては,おくむさしが最も多く,やまなみ,かなやみどりも多いが,早生種は全般に少ない傾向にあった。<BR>3 可溶分は,一番茶ではやまかい,おくみどりが含量が少ないほかは,いずれの品種も大ぎな差はなかった。二番茶では晩生種の含量がやや多かった。<BR>4 芽長については,回帰係数間に有意差が認められるので比較がむずかしいが,やぶきたはすぐれているようであった。