日本-アフリカ交渉史の諸相を考える : いくつかの研究課題と展望
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
近年, 日本-アフリカ交渉史に関する研究は, 日本やアフリカ, 欧米諸国などの研究者によって増えつつある。しかし, 歴史学的な観点から見ると, 未開拓な分野, 着手されていないテーマはまだ多い。私は今まで1920年代-30年代の日本とアフリカの交渉史に焦点を当ててきたが, 本稿ではまず私自身のアフリカや本テーマとの係わりを述べる。それは, その事例自体が, 日本人のアフリカへの係わりの時代的諸相の一側面を反映していると思われるからである。次に, 先行研究を概観し, 時代区分の問題や対象地域への視座の問題を論じる。そして, 私自身も未検討な, あるいは推測の域を出ていない事柄も含めて, 今後の研究課題としていくつかの問題を提示する。最後に, 日本-アフリカ交渉史研究における方法論的枠組みのさらなる議論や, 国際的かつ学際的な共同研究の必要性を指摘する。
- 日本アフリカ学会の論文
著者
関連論文
- 日本-アフリカ交渉史の諸相を考える : いくつかの研究課題と展望
- 藤田みどり著『アフリカ「発見」-日本におけるアフリカ像の変遷-』岩波書店, 2005年, 355頁, \3,200
- アフリカ(二〇〇七年の歴史学界-回顧と展望-)