プレッシャーがボールバウンド課題に及ぼす影響
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概要
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プレッシャー下で連続運動スキルを遂行するときの運動学的特徴,運動力学的特徴,注意,パフォーマンスを調べることを本研究の目的とした.ボールバウンド課題を用いて,15名の実験参加者に5試行のプリテスト,60試行の習得試行,5試行のポストテストを行わせた.その後に,1試行のプレッシャーテストを行わせた.プレッシャーテストでは,パフォーマンスの結果次第で報酬や罰が与えられるという教示を与えた中で課題を行わせた.その結果,ポストテストからプレッシャーテストにかけての心拍数に有意な増加が認められた.ボールの高さの正確性とグリップ把持力に変化は見られなかったが,3次元動作解析の結果,プレッシャーテストではラケット運動の周期の変動性の減少が認められ,さらにはラケット運動の左右方向の運動変位の減少が認められた.プレッシャー下での注意に関しては,身体運動に対する注意の増加は見られなかったが,注意散漫性の増加が示された.本研究におけるプレッシャー下では運動方略の変化に伴い,ラケット運動のタイミングの変動性や,変位が小さくなる運動学的変化が生じた.
- 一般社団法人 日本人間工学会の論文
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