microRNAによる疾患診断の新展開
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概要
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細胞外に分泌される分泌型microRNAは体液中を循環するが, エクソソームのようなナノサイズの小胞顆粒に包埋されるため, 多くの消化酵素が存在する血漿・血清中でも安定である. 特に, がんをはじめとする疾患の病態や進行度合いなど, ヒトの生理状態によってその発現量や種類が大きく変化するため, 血液を利用した非浸襲的な診断用バイオマーカーとしても期待されている.本稿では, 小さな分泌型microRNAの発見がもたらすメガインパクトを中心に, 疾患診断への応用や, その生物学的意義についても言及する.