術前mFOLFOX6+bevacizumab療法によりpCRを得た直腸低分化腺癌肝転移の1例
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概要
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症例は74歳女性.直腸低分化腺癌同時性多発肝転移(両葉,4個)に対し,低位前方切除術を施行後,肝転移に対し術前化学療法としてmFOLFOX6+bevacizumab療法を施行した.5コース終了後には腫瘍の著明な縮小を認め,肝部分切除術を施行した.病理診断は,すべての転移巣で癌細胞の遺残を認めず病理学的完全奏効(pCR)と診断された.直腸低分化腺癌同時性多発肝転移に対して術前化学療法を施行し,pCRを得たまれな1例を経験したので報告する.
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