コールドスプレーイオン化質量分析を中心とした連携機器分析によるクラスター構造の解析
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概要
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質量分析におけるソフトイオン化法の開発は,生体試料をはじめ安定性が低い高分子等の分析に寄与してきた.コールドスプレーイオン化法は溶液中の不安定な錯体や生体分子の質量分析に適用され,これによる会合体の構造解析結果が報告されている.質量分析,X線解析及びNMR解析等の複数の機器分析を連携して構造解析を行う手法が近年にわかに注目され,クラスター構造の解析に応用されるようになった.ここでは,コールドスプレーイオン化質量分析(CSI-MS)を中心とした先端分析・解析装置による連携機器分析を用いた構造解析に関する最近の報告についてまとめた.CSI-MSの汎用機種の説明にはじまり,連携機器分析による会合体の解析や,超分子ポリマー及び生体高分子,及びホスト−ゲスト分子の解析について解説し,最後にCSI-MS等のソフトイオン化の生体高分子への今後の展開に寄与すべき多価イオンプローブに関する最近の研究について記述する.
著者
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