電荷移動型蛍光色素アニリノナフタレンスルホン酸を利用した水のミクロ物性評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
電荷移動型蛍光色素の一つであるアニリノナフタレンスルホン酸（ANS）は，その蛍光特性がANSの周辺環境により劇的に変化するため，蛍光プローブ分子として水のミクロ物性評価に用いられる．例えばANSは，純水中に比べ疎水環境下におかれるとその蛍光強度が著しく増大するため，この性質を利用した疎水性プローブ分子として広く利用されてきた．近年では，蛍光波長の溶媒極性依存性からミクロ極性プローブとしての応用もなされている．著者らは，ANS蛍光寿命と溶媒粘性の相関性を新たに見いだし，ANSのミクロ粘性プローブとしての利用を提案し，その応用を進めている．本稿では，ANSを用いた水のミクロ物性評価法として，従来にない蛍光寿命を利用したミクロ粘性プローブとしての応用を紹介する．
著者
関連論文
- 電荷移動型蛍光色素アニリノナフタレンスルホン酸を利用した水のミクロ物性評価
- プラズマと溶液の界面を利用した新しい計測技術を目指して : 電子やラジカルと溶液中の分子との出会いが生み出す新しい可能性
- 子だくさん研究室でふと思うこと
- 関東支部 : 第27回化学クラブ研究発表会を開催しました
- 「発光を用いる分光分析化学の最前線」特集号の刊行に当たって
- 「科学」と「技術」と「分析化学」
- 第25回化学クラブ研究発表会が開催されました
- 電荷移動型蛍光色素アニリノナフタレンスルホン酸を利用した水のミクロ物性評価
- プラズマと溶液の界面が創り出す新しい化学反応場とその分光計測(レーダー)
- Microscopic Optical Discharge Cell for Micro-Spectroscopic Measurements of Plasma in Solutions and Its Chemical-contrasted Imaging
- 溶液中プラズマ顕微分光観測のための顕微光学放電セルの作製と化学種別顕微イメージング