筋萎縮性側索硬化症のホスピスにおける終末期ケア
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概要
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筋萎縮性側索硬化症(ALS) 患者7人に対するホスピス終末期ケアについて検討した. 入院理由は, 苦痛症状の緩和と在宅療養の継続困難であった. 患者の苦痛は, 筋力低下によるADL低下(100%), 疼痛(100%), 身の置き所のなさ(100%), 呼吸困難感(71%), コミュニケーション障害(71%), 流涎(43%), 不眠(43%), 寂しさ(43%), 嚥下障害(28%), 歯の噛み込み(28%), 不安(28%), 自分が家族の負担になっているという思い(28%), ALSを患った不条理感(28%), 怒り(14%), であった. オピオイドが呼吸困難感, 疼痛, 身の置き所のなさの緩和に有効であったが, 頻回な体位変換・関節他動運動・マッサージも重要なケアであった. また, 苦痛の緩和に留まらず, コミュニケーションエイドによって会話をなるべく維持しながら, ALSの個々の人と家族の喜びを援助することがQOL向上に重要であった. がんのみならず, ALSを担う人々と家族にもホスピスケアは有用である. Palliat Care Res 2010; 5(2): 137-143
著者
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加藤 修一
救世軍清瀬病院 ホスピス
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小澤 英輔
救世軍清瀬病院 ホスピス
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島田 宗洋
救世軍清瀬病院 ホスピス
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黒川 純
救世軍清瀬病院 ホスピス
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西田 茂史
救世軍清瀬病院 ホスピス
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笠原 嘉子
同 看護部
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高橋 敬子
同 看護部
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芦谷 知子
同 看護部
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菅澤 佳子
同 医療相談室
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野村 真悠子
同 医療相談室