塩ビ製造技術の研究 : ―バッチ操作の時間短縮による生産性向上―
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概要
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塩ビ樹脂(poly(vinyl chloride), PVC)の量産化,コストダウンの要件であるバッチサイクルタイムの短縮と塩ビ樹脂品質(特に樹脂の初期着色性の改良)の両立を目的として重合開始剤系の探索を中心に検討した.パーエステル系およびジアシル系の開始剤が品質を維持しながら重合時間を短縮するために有効なことを見出し,従来4 h程度に留まっていた重合時間を3 hまで短縮することができた.一方,重合反応の高速化および重合器の大型化に対応した更なる安全対策技術の向上を目的として,重合禁止剤の添加による反応抑制・緊急停止手法を検討し,重合異常等の監視・管理システムを確立した.これらの成果を現行生産設備に適用することで大幅な生産性の向上,コストダウンが期待される.
著者
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天野 正
信越化学工業(株)塩ビ・高分子材料研究所
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小柳 俊一
信越化学工業(株)塩ビ・高分子材料研究所
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奥野 義隆
Shintech Inc.
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金川 千尋
Shintech Inc.
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大浦 誠
Shintech Inc.
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