緩和ケアにおける代替投与経路―舌下投与の有用性
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概要
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舌下投与は痛みを伴わないため, 内服不能で他の投与経路確保が困難な終末期患者に有用な方法である. われわれは, がん性疼痛に対するブプレノルフィン(0.1〜0.2mg/回), フェンタニル(0.05〜0.2mg/回)注射剤舌下投与, および不眠時のミダゾラム(0.1mg・kg‾⊃1;)注射剤舌下投与の有効性と安全性について検討した. 3剤は口腔内よりすみやかに吸収され, 約90%の症例に効果があった. 眠気, 嘔気のほか, 嚥下障害を有する例で痰の増加がみられた以外は, 特に大きな副作用はなかった. 注射剤の舌下投与は, 緩和ケアにおける代替投与経路として患者のQOLのために有用な手段である. Palliat Care Res 2010; 5(1): 201-205
著者
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佐藤 恭子
川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンター
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安藤 孝
川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンター
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西 智弘
川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンター
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狩野 真由美
川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンター
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石黒 浩史
川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンター
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宮森 正
川崎市立井田病院・かわさき総合ケアセンター
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