格子ジャケットを用いた河川護岸工事におけるヨシ地下茎保護工法施工例
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概要
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近年,環境保全のため河川護岸工事では川岸に自生しているヨシの伐採を最小限にして施工が行われている.特に仮設道路は一時的にヨシを伐採するが,工事終了後には元の姿に復元することが望ましい.しかし対象が軟弱地盤の場合,土の入れ替えを行うとヨシの地下茎を含む地山を掘削するため,工事終了後のヨシの復元が困難になる.格子ジャケット工法はジオテキスタイルを利用した軟弱地盤対策工法である.格子状に組まれた筒状織物の中に高流動性モルタルを充填して施工を行うが,設置後には格子の隙間が維持され,格子の上に鉄板を敷いて仮設道路が構築できるので,ヨシ地下茎の保護が可能である.今回庄内川護岸工事において,取付け道路の一部で,本工法を使用した,ヨシ地下茎を保護する実証施工を行ったので報告する.
著者
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岡村 昭彦
芦森工業株式会社 パルテム・ジオ技術ユニット
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柴田 健一
芦森工業株式会社 パルテム・ジオ技術ユニット
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柄崎 和孝
芦森工業株式会社 パルテム・ジオ技術ユニット
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毛利 尚弘
株式会社山田組 管理部
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柄崎 和孝
芦森工業株式会社
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岡村 昭彦
芦森工業株式会社 ジオビジネスユニット
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