経口PGE1誘導体製剤を用いた腰部脊柱管狭窄症の保存的治療
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概要
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腰部脊柱管狭窄症の患者91名に経口PGE1誘導体製剤を中心とした保存的治療を行った.薬剤投与前と最終調査時で歩行能力,自覚症状(腰痛,下肢しびれ,下肢痛,臀部会陰部しびれ),他覚所見(SLR,知覚,筋力),膀胱機能について日整会腰痛治療判定基準に準じて評価した.73名は経口剤単独で治療,18名はPGE1製剤点滴やブロック療法を必要とした.91名の調査項目の平均スコアはSLRを除いて全項目有意に改善した.本剤単独で全体の59%,他の保存的治療との併用で70%の患者が改善率で50%以上の改善を示した.またこれまで保存的治療に抵抗するとされた間欠性跛行も病型に関わりなく有意に改善した.今回の結果より本剤と他の保存的治療を併用することで,これまで以上にLSSの保存的治療の成績が向上すると思われ,本剤はLSS治療の第一選択薬と考える.
著者
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裏辻 雅章
三菱神戸病院
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裏辻 雅章
三菱神戸病院整形外科
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裏辻 雅章
三菱神戸病院整形外科〔〒652-0863 神戸市兵庫区和田宮通り6-1-34〕
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裏辻 雅章
三菱神戸病院整形外科〔〒652-0863 神戸市兵庫区和田宮通り6-1-34〕
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