重症心身障害児・者(重症者)介護者の腰痛と腰椎X線所見
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
重症者の介護者は近年では成人となった重症者を抱え,前屈姿勢が持続するために慢性腰痛,急性腰痛が起こりやすくなっている.介護者の腰痛検診にJOAスコアを用い,腰椎のX線検査を行ったので報告した.対象は重症者施設の看護師,介護員,指導員,保育士の87名でJOAスコア,腰椎3方向のX線写真,肥満度の計測を行った.年齢は23∼63歳(平均45歳),勤続年数の平均は14年であった.JOAスコアの平均は25.6点で自覚症状なしは18%,時に軽い腰痛ありが40%,それに下肢痛を伴ったのが21%であった.X線所見の有無と腰痛との関連性はなかったが,年齢別に3群に分けると,50歳以上では明らかに変形性脊椎症,椎間板腔狭小化,腰椎すべり症が増加していた.腰痛防止のために介助時の姿勢に注意するとともに,椅子を改良して抱える回数を減らすことが大切である.
- 日本腰痛学会の論文
著者
関連論文
- I-8-18 重症心身障害児・者(重症者)介護者の腰痛 : 調理師との比較(腰痛・疼痛疾患)
- 重症心身障害児・者(重症者)介護者の腰痛と腰椎X線所見
- I-F-22 重症心身障害児・者施設職員の腰痛検診と腰痛対策
- I -cell病(ムコ脂質症II型)の1例
- 前脊髄動脈症候群の1例
- 3. 肩関節脱臼を起こしたNeuralgic amyotrophyの1例 (第7回日本リハビリテーション医学会九州地方会)
- II-G-43 老健施設利用者の動向と長期入所者の状況