急性腰痛患者の初診時腰椎運動時痛の方向とマッケンジー法の治療効果の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
当院を腰下肢痛で来院した130例を対象とした.男性92例,女性38例,年齢13〜72歳(平均32歳)であった.初診時,全例外来にて立位腰椎屈曲·伸展どちらの動きで痛みがあるかを調査した.さらにマッケンジー法の伸展·屈曲どちらのエクササイズで効果があったかを調査した.腰椎伸展体操で効果のあった80例中,初診時屈曲のみで腰痛あり群は1例のみであり,他の79例(99%)は初診時伸展で痛みが生じていた.また腰椎屈曲体操にて効果のあった24例中初診時伸展のみで腰痛ありは1例のみであり,他の23例(96%)は初診時腰椎屈曲で痛みが生じていた.本研究から,マッケンジー法による腰痛治療は,初診時腰痛のある方向へ運動すると効果が高いことが判明した.
著者
関連論文
- 椎体偽関節に対する骨セメントを用いた椎体形成術の経験
- 急性腰痛患者の初診時腰椎運動時痛の方向とマッケンジー法の治療効果の検討
- McKenzie Therapy (MT) による腰痛の治療とClassificationの試み
- ケース・リポート 腰痛疾患に対する苓姜朮甘湯の有用性とその効果