椎間板内細胞移植療法の現状と展望
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概要
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当教室では椎間板変性に対する新たな治療として椎間板内細胞移植療法を考案し臨床応用化に向けてさまざまな分野での検討を行っている.今回,臨床応用の最終段階のvivoの実験としてbeagle犬を用い,大型動物における細胞移植療法の有用性,臨床現場での手技の確立を目的に調査したので,その結果と臨床応用化に向けた現況を含め報告する.Beagle犬11頭を無処置(NC)群,変性処置(D)群,細胞移植(Tx)群の3群に分け,D群とTx群に椎間板変性処置を行い,Tx群は変性処置後活性化髄核細胞を透視下で椎間板内へ注入し,·線,MRI,組織染色で評価した.結果は画像上,組織学的にもTx群がD群に比べ椎間板変性が抑制され,細胞移植療法の著しい効果が示された.また,今回大型動物を用いることで,この手法が臨床応用可能であることが確認された.
著者
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酒井 大輔
東海大学医学部外科学系整形外科学
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岩品 徹
東海大学医学部外科学系整形外科学
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渡辺 拓也
東海大学医学部外科学系整形外科学
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岩品 徹
東海大学外科学系整形外科学
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酒井 大輔
東海大学外科学系整形外科学
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渡邊 拓也
東海大学外科学系整形外科学
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檜山 明彦
東海大学外科学系整形外科学
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大見 博子
東海大学外科学系整形外科学
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芹ヶ野 健司
東海大学外科学系整形外科学
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持田 讓治
東海大学外科学系整形外科学
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渡邊 拓也
東海大学医学部外科学系整形外科学
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