テキストマイニングを用いた米に関する消費者アンケートの解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
米に関する消費者意識を解明する研究として, これまで主に選択肢式のアンケート調査やグループインタビューなど少人数を対象とした面接調査が行われてきた. アンケート調査で得られる自由記述回答文は, 大量の定性的データであり, 新たな知見を得る重要な情報源と考えることができる. これまでこうしたデータを分析する有効な手法がなかったが, テキストマイニング手法の開発により, 大量の文章データを計量的に分析することが可能となった. そこで, アンケート調査で得た自由記述回答文にテキストマイニングを適用し, 米に関する消費者意識の解明を試みた. その結果, 消費者の米に対する関心は「米購入」, 「日本の米と農業」, 「安全性」に大きく分けられることがわかった. さらに, 「米購入」に関しては専業主婦層が, 「日本の米と農業」に関しては60歳以上の男性が, 「安全性」に関しては農薬の使用に敏感な人がよく記述する傾向にあることが明らかとなった.
- 農業情報学会の論文
著者
関連論文
- テキストマイニングによるクレームデータの分析
- 生協産直における青果物クレームに関する産地間の情報格差
- テキストマイニングを用いた米に関する消費者アンケートの解析
- 米購入に関する消費者意識の解明-定型自由文の解析による-
- 消費者の食に関する意識と農産物の購入状況-ライフスタイル セグメンテーションによる接近