部分的脾動脈塞栓術における門脈血行動態の変化と 血清アルブミン値に関する検討
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概要
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部分的脾動脈塞栓術(PSE)を行った肝硬変症43例の脾静脈および門脈血流量を超音波ドプラ法で測定し,門脈と脾静脈血流量の差からPSEによる消化管からの血流量変化率を算出し血清アルブミン値の変化と比較検討した.(門脈―脾静脈)血流量変化率はPSEによるアルブミン上昇率と正相関を示した.PSEによるアルブミンの変化は肝予備能や側副血行路および静脈瘤,術後のインターフェロン治療にも影響を受けるが,消化管からの血流と考えられる(門脈―脾静脈)血流量の上昇はアルブミンの上昇に強く関連していると考えられた.PSEによる脾静脈血流量の低下は,門脈への消化管からの血流増加に繋がり肝でのアルブミン合成に好影響を与える可能性が示唆された.
著者
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高塚 健太郎
大船中央病院 消化器肝臓病センター
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岩渕 省吾
総合病院大船中央病院消化器肝臓病センター
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吉松 英輝
総合病院大船中央病院生理検査科
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高塚 健太郎
総合病院大船中央病院消化器肝臓病センター
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