インターネット上の情報管理機構
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概要
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インターネットに代表されるネットワークの普及は,情報の電子化のもとに地球規模での情報交換と情報共有を可能としつつある。その普及に関しては,WWWの出現が大きなきっかけを与えたと判断される。広くネットワーク利用者に受け入れられたWWWの上においては,これまでの目的を限定し情報提供者主導型で形成されてきた情報管理機構とは異なり,不特定の利用者を前提においた利用者主導型の情報管理機構への転換が進行していると捉えられる。すなわち情報の,入力,蓄積,検索,表示に至る一連のプロセスを提供者側の論理によって固定化された構造のもとに構成するのではなく,各々を緩やかな連携をもって構成し,多様な表示構造や進化しつつある検索構造への対応を柔軟に可能としていくことが求められるようになりつつある。WWWの出現を契機として顕在化した情報管理機構の改革への動きと,今後の見通しについて考察した。
- 独立行政法人 科学技術振興機構の論文