化学情報システムの変遷
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概要
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化学情報システムが今日の発達した状態に至るまでの経緯をたどり,それが情報の処理や利用に及ぼした効果,研究開発に果たした役割を概観した。化学に限らず,どの学術分野の情報システムも,1960年代と1980年代に大きな2つの変革を遂げた。前者は紙に依存したシステムから,コンピュータに依存するようになった漸進的な変化であり,後者は比較的急速なインターネット普及に伴う変革である。紙に依存するシステムが急速な情報量の増大に対処しきれなくなった結果としてのいわば他発的なコンピュータ化であったが,CAS REGISTRY システムのような紙では不可能な新システムを誕生させ,第2次の変革ではインターネットを活用して一次情報と二次情報がリンクされるなど,画期的な進歩が見られた。このような発達は今も休まず続いている。これらの変革に伴うシステム開発にまつわる背景にも触れた。
著者
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