アジア諸国における情報サービスの利用 : −第1回:台湾 CONCERTについて−
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概要
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費用効果的な方法での図書館資源の共有は,図書館利用者によりよいサービスを提供するだけでなく図書館運営の効率を高め,資源の有効活用につながる。1990年代中ごろから,台湾では図書館コンソーシアムを組織するという挑戦が生まれた。行政院国家科学委員会(NSC)の管轄下にある科学技術資料中心(STIC)は1998年にコンソーシアムCONCERTを組織する決定を下し,以来コンソーシアムの管理運営を行っている。CONCERTの核心的なプログラムは海外電子資源の提供で,これには書誌データベース,全文データベース,電子ジャーナル,参考データベースなどが対象となる。本記事では,CONCERTのライセンシングモデル,対象となる電子資料の選定方針,CONCERT対象電子資源の評価,データベースのアクセス方法,CONCERT運営の資金と管理,などについて紹介する。CONCERTに参加する機関相互の協力,管理システムの開発,ライブラリアンの研修,参加機関相互利益の戦略などにも言及する。
- 独立行政法人 科学技術振興機構 研究基盤情報部の論文