文献レビュー : 免震建築−「揺れに耐える」から「揺れをのがす」へ
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概要
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従来,原子力施設や事務所における電算機室等で実用化されていた免震建築が1995年の阪神大震災で優れた性能を発揮したことから,マンションやオフィスビルなど一般の建築物まで適用範囲が拡大した。本稿では,免震建築の仕組みや免震部材の種類を解説し,阪神大震災以降の免震建築に関する技術開発の変遷を概観した。具体的な技術開発として免震部材の開発による戸建住宅,高層建築物への免震の適用,中間階免震,既存建物の免震化,上下動にも対応する免震(三次元免震),経年変化・維持管理,コスト評価などがあげられるが,特に適用範囲の拡大に焦点をあてて最近の技術開発を紹介した。
- 独立行政法人 科学技術振興機構 研究基盤情報部の論文