消費者の空間行動特性に基づいた店舗選択モデル
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概要
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本稿の目的は,狭いエリアを商圏として小売,サービスを展開する店舗の売上推計モデルのプロトタイプを提案することにある。ここで検討する売上推計モデルは,消費者の現実的な行動を推計プロセスに組み込むことを目的に,消費者の行動特性に着目して,その選択行動を記述することを試みている。消費者が行動する際の起点終点による行動パターンの違いや,消費者が店舗を利用する際の地理的限界域の存在といった空間における行動特性と,店舗選択における考慮する店舗数,すなわち考慮集合の要素数の限界といった心理的な特性のうち,まずは空間行動特性の記述を中心にモデル構築の手続きを進める。現実的な消費者の店舗選択行動を記述することで,精緻な売上推計方法の試案を提示する。