イラン産人工フラクチャーコアを使ったミシブル置換効果の実験的検証
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
イラン国のAsmariコアにフラクチャーを人工的に造ってミシブル置換実験を行い,重力押し条件下での回収率に与える影響を検討した。実験はフラクチャーがあるコアとフラクチャーがないコアの二つに対して行い,直径0.0381 mのものを垂直に設置して行った。原油(被置換流体)として軽油を用い,置換流体としてはヘプタンを用いた。フラクチャーや置換速度,またマトリックスとフラクチャー間の物質移動などが油回収率に与える影響について検討した。実験の結果,置換速度が臨界速度以下の場合においては,置換流体のうちのかなりの部分がフラクチャーからマトリックス内に浸入し,またマトリックス内にある油のかなりの部分が,マトリックス内からフラクチャーへ浸出することを確認した。これらのことから,置換速度が臨界速度以下である場合,フラクチャーのある貯留岩に対してはミシブル攻法が非常に効果的であることがわかった。
- 公益社団法人石油学会の論文
- 2004-01-01
著者
-
Montazer-rahmati M.
National Iranian South Oil Co.
-
JAMSHIDNEZHAD M.
Chemical Engineering Dept., Faculty of Engineering, University of Tehran
-
SAJJADIAN V.
National Iranian Oil Co.
-
Jamshidnezhad M.
Chemical Engineering Dept. Faculty Of Engineering University Of Tehran
関連論文
- フラクチャー孔げき岩体におけるミシブル攻法の一次元数学モデル
- イラン産天然フラクチャーコアを使ったミシブル置換効果の実験的検証
- Experimental Study of Miscible Fluid Injection in Fractured Porous Media
- Theories of Miscible Injection in Iranian Fractured Reservoirs
- イラン産人工フラクチャーコアを使ったミシブル置換効果の実験的検証