Ni担持シリカ-アルミナ/Ni担持モレキュラーシーブハイブリッド触媒を用いたフルフラール抽出液の水素化熱分解による中間留分の製造
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概要
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石油精製所で生産される重質残さ成分は,水素化分解を行うと中間留分を製造できるため,輸送燃料製造に有効利用可能な有用な炭化水素源である。本論文では,芳香族成分: 96.0 vol%,S: 4.63 wt%,N: 0.15 wt% を含み,流動点: +30℃ である潤滑油基油フルフラール抽出液を原料とし,高屈折率な重質油原料の触媒水素化熱分解試験を系統的に論じた。実験は反応温度,水素分圧,滞留時間,触媒量をパラメーターとして,主に原料供給量250 gに対し,ともにニッケルを担持したシリカ-アルミナと,モレキュラーシーブ13Xを20 : 80の割合で混合したハイブリッド触媒25 gを充填して行い,これらパラメーターの効果について考察した。なお,系内ではシリカ-アルミナ担体とゼオライト担体は分解活性を有し,担持金属ニッケルは水素化サイトとして働く。 その結果,400℃,10 MPa,初期水素分圧9.0 MPa,滞留時間15分において,中間留分の収量が26.4 wt% で最大となった。
- 公益社団法人石油学会の論文
- 2004-01-01
著者
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Saha S.
Chemical Engineering Dept. Jadavpur University
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BISWAS G.
Chemical Engineering Dept., Jadavpur University
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LAHIRI C.
Chemical Technology Dept., Calcutta University
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BISWAS D.
Chemical Technology Dept., Calcutta University
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Lahiri C.
Chemical Technology Dept. Calcutta University
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Biswas D.
Chemical Technology Dept. Calcutta University
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Biswas G.
Chemical Engineering Dept. Jadavpur University