カーボン担持PtSn触媒 : キャラクタリゼーションと触媒特性
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概要
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市販の活性炭および20 v/v% 過酸化水素水で酸化処理した活性炭を担体に用い,白金とスズを逐次的にまたは同時に担持することにより,カーボン担持PtSn触媒を調製した。触媒のキャラクタリゼーションをTPD,TPR,水素吸着,XPS,XAFSを用いて行った。また,触媒活性を評価するために,構造非敏感反応であるシクロヘキサンの脱水素,構造敏感反応であるシクロペンタンの水素化分解,およびカルボンの水素化を行った。カルボンの水素化では,カルボン分子内に水素化が可能な一つのC=Oと二つのC=C結合を有することから,触媒による選択性への影響を調べた。本研究の目的は,触媒の調製法や担体の性質と,触媒の特徴や触媒活性との関係を見い出すことである。担体の酸化処理により,カーボン担体の多孔度は変化し,反応物が活性点へ到達し易くなった。カルボンの水素化では,スズを加えることにより不飽和アルコールへの選択性が増加した。このことは,スズが白金粒子を覆うためであると推定した。また,担体の電子的特性により,あるいは担体が担持金属の特異な構造を形成することにより,カーボン担体自身も選択性に影響を及ぼすと考えた。
- 2004-05-01
著者
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Roman-martinez Maria
Departamento De Quimica Inorganica Facultad De Ciencias Universidad De Alicante
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De Miguel
Instituto De Investigaciones En Catalisis Y Petroquimica (incape) Facultad De Ingenieria Quimica Uni
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CAZORLA-AMOROS Dego
Departamento de Quimica Inorganica, Facultad de Ciencias, Universidad de Alicante
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SCELZA Osvaldo
Instituto de Investigaciones en Catalisis y Petroquimica (INCAPE), Facultad de Ingenieria Quimica, U
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Scelza Osvaldo
Instituto De Investigaciones En Catalisis Y Petroquimica (incape) Facultad De Ingenieria Quimica Uni
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Cazorla-amoros Dego
Departamento De Quimica Inorganica Facultad De Ciencias Universidad De Alicante