「市民」にとってのエネルギー科学技術政策の概念と分析
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概要
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方法論的個人主義に準拠し,「市民」(公衆)の視点に基づくエネルギー科学技術政策の分析枠組みを構築した.具体的には,公益理論を手がかりに「市民」の概念を定義し,これに立脚してエネルギー科学技術政策の「市民」にとっての直接的な便益を多角的に検討した.さらに,立憲的政治経済理論に基づき,エネルギー科学技術政策を巡る「市民」と政府の関係を「市民による政府活動に対する信託」および「市民による政府活動からの便益の享受」という二つのプロセスとしてモデル化し,両プロセスの充足の度合いについての評価尺度を導出した.最後に本モデルに基づき,政策と国民意識の乖離に関するシステム分析を実施した.
- 社会技術研究会の論文
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