褐色ジユズカケ鳩よりアルビノ個體の偶發例
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概要
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(1) 褐色ジユズカケ鳩の飼育中、1930年十一月より1931年七月に到る迄の間に、四番ひから七羽のアルビノの個體が偶然に生じた。(2) アルビノは一見白色ジユズカケ鳩と似て居るが、後者は眼が暗色で極めて淡い黄色の頸輪があり、また尾羽の下面に淡い灰色の班紋があるが、アルビノは眼は赤く全身の羽毛雪白で、全く色を缺く。(3) このアルビノは遺傳因子の突然變異によつて生じたものと思はれる。(4) アルビノは伴性遺傳の性質を有するもののやうである。