葯培養によって得られたタバコの種類と半数体の染色体数倍加処理について
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概要
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1. 前報において, タバコの葯を組織培養すると, カルスおよび四分子期の花粉から芽が分化することを報告した. カルスから発生した芽はたいてい細長い半透明の葉を備えた矮性の畸型植物で, 大多数は移植前後に枯死した. 四分子期の花粉から発生したと推定される芽は順調に発育して開花期に達した.2. 3個の葯から発生した成体53株について染色体数を調査した結果, 49株が半数体, 3株が2倍体であった. 残りの1株はカルスから発生したと思われる矮性の畸型植物で, 染色体数の調査はできなかった.3. 半数体のタバコに心止を行ない, 葉腋にコルヒチンを処理したところ, 染色体数の倍加した花はたいてい側枝の頂花または頂花とその周辺の数花に現われ, その後に咲く花は半数性を示した. 供試した34株中の24株から2倍性種子が得られた.
- 日本遺伝学会の論文
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