小児のけいれん重積状態治療におけるmidazolamの有用性
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概要
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小児のけいれん重積状態の治療には、けいれん抑制作用の速効性、強力性、安全性および持続性のすべてを兼ね備えた治療法が理想的である。日本で現在第一次治療に選択されているdiazepamは呼吸抑制や血圧低下など安全性に一部問題があり、さらに効果持続時間が短い。また、phenytoinも速効性に劣り、血管刺激性が強く静脈から漏れると壊死を生じやすく、不整脈がおこりうるなど安全性に劣る。このように、従来から行われているけいれん重積状態の主要治療薬には種々の問題点があり、理想的な治療方式とはなっていない。Midazolamはけいれんに対する保険適応はないが、速効性、強力性、安全性に優れ、さらに持続静注により安定した効果を長時間維持持続させることが可能であり、けいれん重積状態に対する臨床効果も優れており、小児のけいれん重積状態の主要治療薬として第一次治療、第二次治療に利用できると考える。
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