MTK-肉腫 II における種族細胞の変化と 1新亜系の成立について
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概要
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MTK-肉腫 II の累代移植中に, 従来から存在している大形の V 型染色体2個を有する種族細胞に代って, 2個の V 型染色体に加えて submedian centromere の大形の染色体1個をもつ新しい種族細胞が比較的高率に観察された。この新しい種族細胞と従来から存在する 2V 型の種族細胞の行動を主に累代移植において観察した。また, それら2種の種族細胞の核型を比較することによって, 新しい種族細胞が従来から存在する 2V 型の細胞のもつ最大形の T染色体の pericentric inversion などによって由来したのてはないかと推論した。646移植世代の調査においては以前から存在していた 2V 型の種族細胞は発見されなくなり, 完全に新しい型の種族細胞がそれにおき代った。この型の種族細胞は single cell clone として保存された。
- 日本遺伝学会の論文