X^-及びXO_4^-(X = F, Cl, Br, I)の核磁気遮蔽定数 : 相対論的効果と電子相関効果の検討
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概要
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核磁気遮蔽定数の計算値を通して相対論と電子相関に関する個々の効果及び相乗的効果について比較検討した。相対論的ハミルトニアンを2次のDouglas-Kroll-Hess(DKH2)法によって作成し、電子相関を2次のMoller-Plesset法(MP2)で考慮した。波動関数には、スピン−軌道相互作用と外部磁場の効果を最良に記述できるようにGeneralized UHF波動関数(GUHF)を用いた。相対論と電子相関が磁気遮蔽定数の絶対値へもたらす影響と2分子の差にあたる化学シフトへの影響がどのように相違するのか、また、両者の間では加成性が成立するかどうかについて着目して考察した。対象分子には、ハロゲン化物イオンX-および過ハロゲン酸イオンXO4-(X=F, Cl, Br, I)を選んだ。
- 2004-12-15