PCR法を用いた飼料中の魚由来DNAの検出法の検討
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
わが国において,魚介類由来タンパク質を牛用飼料に使用することが禁止されたため,著者らは通知法「PCRによる飼料中の動物由来DNAの検出法」と同様なPCR法を用いる公定試験法を開発検討した.魚粉にはさまざまな種類の魚が使われるため,魚のミトコンドリアDNAから共通な領域を探し,魚以外の動植物が混在する飼料から魚由来DNAだけを特異的に検出できるプライマーを設計した.著者らが既報で示したプライマーではウシ用配合飼料に微量混入した魚粉を検出することができなかったが,本分析法では配合飼料に0.01〜0.001%含まれる魚粉を検出することができた.