灰中未燃炭素を利用する自己燃焼式溶融炉の開発
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概要
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廃棄物および廃棄物燃焼灰の処理法として高温溶融固化法がある.数多くの機種が納入され,実稼動しているが,高燃費に起因した高運転経費,および,鉄やクリンカを含んだ混合灰の安定溶融運転の難しさなど,深刻な問題を抱えている.ここに筆者らが提案する溶融炉は,廃棄物焼却炉から排出される灰に含まれる未燃分の燃焼発生熱を灰の溶融熱源に利用することにより燃費を低減させるものである.さらに酸素バーナを保有することにより未燃分の燃焼促進および鉄やクリンカの溶融促進を行っている.12 ton–灰/24 h規模の実証試験炉による灰溶融試験を実施し,本溶融炉は,外部からの熱補助を行なうことなく,灰中の未燃分の燃焼発生熱のみで,含有率20–30 wt%の鉄および直径15 cm以上のクリンカを溶融できることを実証した.
- 社団法人 化学工学会の論文
- 2005-05-20
著者
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