新規水蒸気吸着材FAM–Z01の基礎特性評価および吸着ヒートポンプへの適応性検討
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概要
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吸着ヒートポンプ(AHP)に適した吸着材として,AFI型鉄アルミノフォスフェートからなる新規水蒸気吸着材FAM–Z01を開発した.FAM–Z01の水蒸気吸着等温線はS字曲線を描き,大きな温度依存性を示す.吸脱着のヒステリシスはないか非常に小さい.FAM–Z01は20万回吸脱着を繰り返しても吸着特性は変化せず,実使用に際し問題ないレベルの高い耐久性を有している.AHPをTL/TM/TH=283 K/303 K/333 Kの温度条件下で運転する場合,平衡論的にはFAM–Z01の有効吸着量差はRD型シリカゲルに比べ4倍大きいことが判った.FAM–Z01をAHPの吸着材として用いることで,AHPが小型化できる可能性が示唆された.
- 社団法人 化学工学会の論文
著者
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垣内 博行
(株)三菱化学科学技術研究センター
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下岡 里美
(株)三菱化学科学技術研究センター
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垣内 博行
(株)三菱化学科学技術研究センター
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下岡 里美
(株)三菱化学科学技術研究センター
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岩出 美紀
(株)三菱化学科学技術研究センター
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大島 一典
(株)三菱化学科学技術研究センター
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山崎 正典
(株)三菱化学科学技術研究センター
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寺田 秀
(株)三菱化学科学技術研究センター
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渡辺 展
(株)三菱化学科学技術研究センター
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武脇 隆彦
(株)三菱化学科学技術研究センター
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