児童・生徒の発達に応じた栄養教育教材の開発--千葉県S市児童・生徒の生活習慣病予防のための栄養教育活動
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概要
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生活習慣病予防対策は若年期から実施されることが重要であり、危険因子の健康診断と食生活教育による健康管理が同時に遂行されることが望ましい。幼児・児童・生徒の食育は、それぞれの発達段階に応じた内容を継続的に実施することが効果的であると考えられる。 我々は千葉県S市の子どもたちに対する生活習慣病予防健診事業に協力して、健診の結果と食生活調査結果から生活習慣病発症危険因子の発現状況と食生活の関連を検討し、問題点に即した食教育を行うことを目的に学生の実践活動を実施している。小学生に対しては、横断的な経年変化などからも肥満の出現率が高い地域であることが明らかである。食べ方では肥満と非肥満では差が少ないものの、野菜の摂取量は低く朝食の欠食率もやや高めである。 このような分析結果から、これらの状況に応じた、また、対象の理解度に合わせた掲示教材の開発を試み、対象者の学校に配布した。配布後、各学校の養護教諭を対象にアンケート調査を実施し、掲示媒体のテーマや内容、表現、児童の反応等について評価を行ったが、良好であった。健診や調査の事後指導としての授業支援も実施し、学生のアイディアを生かしながら実践力が身につくようなカリキュラムを工夫し、一貫した栄養教育活動に取り組んでいる。
- 和洋女子大学の論文
著者
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