小学校家庭科における調理技術の向上を目指した授業の開発
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概要
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近年、食を取り巻く問題が増加しており、望ましい食生活を営む力の育成が求められている。そのためには、子どもの頃から調理する場を設ける必要がある。現在では子どもの調理経験の場は主に学校の調理実習であるが、時間数に限りがあること、実習内容が教師の力量に左右されること、活動の楽しさが重視されるため調理技能が身についていないことなど問題点も挙げられている。このような問題点を解決するために、時間内に効率よく調理技能を身につけるカリキュラムを作成し、小学校5年生を対象に授業実践を行った。調理操作の習得・向上を目指すため、一人ひとりが調理する機会を多く取り入れ、家庭での実践を促す課題を与えた。また、単元によっては調理実験と実習を組み合わせ、調理操作に理論的裏付けを持たせる工夫をした。授業実践前後の質問紙調査により授業の有効性を検討したところ、実践後には授業で行った調理操作9項目の自信度はすべて上昇した。また、実践回数を多く取り入れた操作は大きく自信度が上昇した。さらに、家庭での料理の手伝いの頻度が増加するほど、調理操作の自信度も上昇することがわかった。
- 三重大学教育学部の論文
- 2014-03-31
三重大学教育学部 | 論文
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