フランス国際私法における遺留分の保護と公序について-EU相続規則の採択による影響を中心に-
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概要
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実質法上、遺留分は公序に属すると考えられているフランスにおいては、従来、様々な理由から、(フランスの牴触規則によって相続準拠法として指定された)遺留分を知らない国の法を適用することが、フランスの国際的公序に反する場合があるか否かという問題について、判例がその態度を決定することを余儀なくされるといったような事態は回避されてきた。しかし、相続統一主義を採用するEU相続規則の採択によって、今後は、もはやこれまでと同様というわけにはいかないだろうと考えられている。本稿では、このようなフランスの背景を踏まえて、フランス国際私法における遺留分の保護と公序について、EU相続規則の採択が従来の規律に与える影響を中心に検討する。
- 千葉大学大学院人文社会科学研究科の論文
- 2014-03-30
千葉大学大学院人文社会科学研究科 | 論文
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