アジア諸国の産業構造の多様性 -国際産業連関表に基づいた進化論のアプローチ-
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概要
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20世紀に入って、産業連関表は経済活動分析の不可欠な手法として幅広く適用されるようになった。しかし、このような数多くの研究の中で、産業連関分析による「多様性」分析があまりなされていないことは確かである。実際には、筆者は、産業間の異質性・非対称性が「多様性」の一種であり、その産業間の異質性・非対称性が新しい生産革命とイノベーションを引き起こす原動力であると考えている。このような関心を背景にして、本論文は、多様性による経済発展の実証研究として、国際産業連関表に基づき、生物学における「自己組織化」、「自己淘汰」、「共進化」、「多様性」の概念によってアジア産業構造の異質性・非対称性を明らかにし、このような産業構造の多様性がアジア経済成長の原動力であるということを主張する。これは、「多様性による技術共進化」、あるいは「多様性による経済発展」を経済学的に解明する初の試みである。
- 千葉大学大学院人文社会科学研究科の論文
- 2009-03-20
千葉大学大学院人文社会科学研究科 | 論文
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