青森県の小・中・高校におけるメンタルヘルス問題と精神保健教育の現状に関する調査研究
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概要
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本研究は、青森県内の小・中・高校におけるメンタルへルスの問題とその対応、精神保健教育の実施状況を明らかにすることを目的とした。県内の小・中・高校の全校を対象に質問紙調査を行い、小学校193校、中学校103校、高校53校の回答を比較した。「発達・学習の障害」「不登校」「いじめ」は各校ともに高い割合で認められ、「幻聴や独語・妄想」「抑うつ状態・うつ病」は学校が進むにつれて発生する割合が高くなっていた。小・中学校では精神病様症状の対応に困難を感じていたが、精神科医療機関への相談件数は少なかった。また、精神疾患について具体的に学ぶ取り組みをしているのは高校の3 校だけであったが、各校ともにその必要性を感じていることが明らかになった。児童・生徒のメンタルヘルス問題に対応するためには、早期介入とともに、学校における精神保健教育を推進し、一次予防としてメンタルヘルスリテラシーを高めていくことが重要である。
- 2014-03-31
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