骨移植後の顎裂部に歯の移植を行った長期観察2症例
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概要
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唇顎口蓋裂患者に対して、顎裂部への自家腸骨移植後にその部位に下顎前歯を自家移植し、移植歯の状態を長期に観察できた2症例を経験した。症例1は3歳女児で、両側唇顎裂で生後4ヵ月時に口唇形成術が施行され、その後問題なく経過していたが、両側の顎裂部を主訴に受診した。16歳10ヵ月時にマルチブラケット装置による動的治療を終了した。移植した下顎左側側切歯に動揺は認められず、歯周ポケットの深さは2〜4mmと良好であった。症例2は6歳2ヵ月男児で、左側唇顎口蓋裂で生後4ヵ月時に口唇形成術が施行され、その後問題なく経過していたが、左側の顎裂部を主訴に受診した。16歳11ヵ月時にマルチブラケット装置による動的処置を終了した。移植した歯に動揺は認められず、歯周ポケットの深さは、2〜4mmであった。
著者
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