在宅ケア情報共有システム活用による保健・医療・福祉連携の試み
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概要
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在宅要介護高齢者の増加に伴い、保健・医療・福祉連携に基づく、介護者を含めた包括的な取組みが求められている。しかし、多職種間での連携には課題が多く、そのひとつに物理的・時間的要因による情報共有の困難さがある。そこで、本研究では、A町でのケア情報共有システムの試作・運用実験を通した多職種間の情報共有による保健・医療・福祉間の連携を試み、その実態と効果を明らかにすることを目的とした。実験参加者へのアンケート結果およびシステム活用による蓄積データの内容分析より、次のことが明らかになった。1)情報共有システムへの福祉関係者の参加は、情報に介護・福祉情報の広がりが得られ、より包括的で一貫性のある在宅ケアの展開に効果的であった。2)本システム活用は、職種間にチームとしての一体感を生み、「連携」を深める効果があった。3)介護者項目の設定は、ケア提供各職種に対して、介護者への意識付けを促すうえで意義があった。
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日本赤十字広島看護大学 | 論文
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