三方活栓接続輸液ラインおよびニードルレス輸液ラインにおける糖およびタンパクが付着しやすい箇所の検証とその比較検討--輸液ライン由来感染防止にむけて
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概要
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本調査は三方活栓が接続されている輸液ラインとニードルレス輸液ラインの糖・タンパクの付着部位及び、輸液ラインの使用時間毎での糖・タンパクの付着状態を明らかにすることである。 三方活栓が接続されている輸液ラインとニードルレス輸液ラインに高カロリー輸液を24、48、72時間滴下させ、ライン使用後染色し、染色された面積を観察・算出した。染色部位の面積と使用時間ごとの有意差についてはt検定を、染色部位数とライン使用時間との関連性についてはx²検定を行った。 染色部位は、三方活栓内腔、三方活栓接続部、ラインと針との接続部、ラインの一部、ジョイントコネクターであった。染色部位の面積と使用時間には、有意差は認められなかった。染色部位数とライン使用時間では、24時間のライン使用と三活接続部の染色部位数とに有意に強い関連性が認められた。以上のことから、輸液ラインの凹凸部は糖・タンパクが付着しやすく、菌が繁殖しやすい環境になると考えた。
- 日本赤十字広島看護大学の論文
日本赤十字広島看護大学 | 論文
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