【研究報告】チームケアを伝える臨床実習指導者の体験
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概要
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本研究の目的は,総合看護実習で,チームケアを伝える臨床実習指導者の体験を明らかにすることである。総合看護実習を担当した臨床実習指導者5名を対象者とし,半構成的面接を実施し得られたデータを帰納的に分析した。結果として,臨床実習指導者にとって,総合看護実習は【他の実習との異質さを実感する】ことが多く,指導者は,【私たちが学びの対象となることへの緊張】や【学生の現場の中での着想に応えなければならない不安】を抱えていた。しかし,実習は【病棟の課題を鮮明にする機会】となり,【チームケアの現実味が伝わらないもどかしさ】を感じながらも,【私たちのチームを承認し合う機会】とし,【学生の表現したものをチームへ還元する】ことを行っていた。今後の課題として,学生が,実習でのチームケアの視点となるものを見出せるよう準備し,計画性を持ち主体的に行動できるような指導を強化する必要が示唆された。
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日本赤十字広島看護大学 | 論文
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