【原著】採血時の手袋着用率向上における手袋素材の比較検討
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概要
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手袋が指先に適合しないため,採血時の手袋装着率が向上しない。そこで,伸縮性や弾性が異なる3種類の素材の手袋を装着してもらい,採血時に適した手袋素材を検討した。対象は,総合病院2施設で採血室に勤務する医療従事者とした。手袋はビニール製,ラテックス製,ニトリル製をそれぞれ1週間装着して採血業務を行ってもらった。適合性の調査は,1 日の採血業務終了後,指先感覚鈍麻と操作困難な程度について評価してもらった。 その結果,採血時の手袋装着で問題となる刺入部位決定は,通常使用している手袋の適合性が高かった。また,2施設ともニトリル製は初めて装着したにも関わらず,適合性は通常使用している素材の手袋と顕著な差がなかった。 以上のことから,同一素材の手袋を連続装着すると慣れが生じ適合性が向上してくると思われる。しかし,採血頻度が少ない部署などでは,初めて使用しても適合性の高いニトリル製を導入し,装着率の向上を図ることが望ましい。
- 日本赤十字広島看護大学の論文
日本赤十字広島看護大学 | 論文
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