【研究報告】1年次看護学生の接遇・マナー教育に関する研究(第3部) ―実習指導者からの評価と課題―
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概要
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研究目的は,初回臨地実習における看護学生の接遇・マナーを,実習指導者の評価から明らかにし,今後の接遇教育への示唆を得ることである。学生が作成した接遇・マナーに関するチェックリストを各病棟の実習指導者へ手渡し,実習終了後,学生の接遇・マナーを評価してもらった。調査10項目の内,「できた」と「半数以上ができた」の合計が50%以上あったのは,「看護学生として相応しい身だしなみが整えられていた」,「挨拶はできていた」,「受け持ち患者とのコミュニケーションは円滑に行えていた」,「受け持ち患者を尊重した態度で接することができていた」,「医療チームの一員として,協調性のある行動がとれていた」,の5項目であった。「言葉遣い」,「報告」,「グループメンバー間の連携」,「指導されたことを受け入れる姿勢や態度」,「カンファレンスへ積極的に参加」の5項目については50%以下であった。学生の自己評価や教員からの評価に比べて実習指導者からの評価が低かったことから,今後さらに,教員と実習指導者が協働して学生を支援する必要性が示唆された。
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日本赤十字広島看護大学 | 論文
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