時間環境構成方略の向上が定期試験に与える影響
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概要
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本研究では,作業療法士養成課程にある学生に対して,スケジュール作成による時間環境構成方略獲得についてアプローチし,定期試験成績に与える影響について検討した. 対象は,平成X年度の1年次生40名(対照群)と次年度の1年時生39名(介入群)であり,定期試験成績を後方視的に調査した.介入では,定期試験の1ヶ月前に,学習方略の説明と時間環境構成方略の獲得が定期試験対策になることをオリエンテーションし,その対策としてスケジュール作成を実施させた. その結果,介入群の時間環境構成方略は有意に向上し,定期試験5科目中,4科目において有意な成績の向上を認めた.また,施行後のフィードバックにおいても,肯定的な意見が多かった. スケジュールの作成は,時間環境構成方略を改善させ,定期試験成績向上の一助になったと考えられた.
- 高知リハビリテーション学院の論文
- 2013-03-31